はじまりは2025年度のコープ共済「地域ささえあい助成」
3年目の「地域ささえあい助成」では、コープこうべさんと協力して
「本でつながるまちづくり〜こどもの安心ひろげるプロジェクト」事業を実施しています。
「ろくたんじ夏祭り」はその事業のひとつ。
たねとしずくとしては、地域に開いた、こどもとおとなが一緒に楽しむ初めてのイベントでした。
お祭りを開催する背景としては
こどもの声が聞かれる場や安心して過ごせる場が少ない
という状況がありました。
そのため、
・こども達が「本」を通じて地域とつながりを持つ
・こども達が外で安心して活動できる場所、成長と学びの機会を作る
・地域社会全体でこども達を見守り活動できる場を作る
ということをお祭りの目標に設定しました。
こども達の成長と学びの機会
たねとしずくライブラリーを利用するこども達が、夜店を出店しました。
日中の「ことばの庭」からは、こどもたちが自分たちで綿を育て、綿繰りをし、色付けをした「綿のストラップ」を販売しました。いろいろ試作を重ねて完成させました。また、キャンドルナイトのためのキャンドルづくりワークショップも開催し、こども達が店員さんとしてとても丁寧に説明をしている姿がありました。


放課後利用の中高生を中心に、「輪ゴムてっぽう」「スーパーボールすくい」「謎解きアドベンチャー」の3店舗を出店しました。企画や予算の立て方を企業の方に教えていただくとこから始め、アイデア出し、仲間集め、広報、必要なものの準備など、長い時間をかけて準備をしていきました。



学生ボランティアが中心となって「わたがし」「チューペット」「がちゃがちゃ」「スマートボール」「フランクフルト」を出店しました。また、「モルック」「卓球」などの遊びコーナもありました。
「本」を通じたつながり
「本」でつながるしかけとして、「夕暮れ図書館」が出現しました。
芝生にレジャーシートを敷き、ハンモックをふたつ並べました。
そこに、たねとしずくの一箱本棚と本を並べて、自由に手に取り、読めるようにしました。
こども用のいすも並べ、小さいお子さんたちが座ったり、寝転んだりして本を読んでいました。

それから、こどもたちに本をプレゼントする「どうぞの本棚」のコーナーがありました。
これは、大切にしていた本をご寄付いただき、ラッピングしてメッセージを書いたものを並べるコーナーでした。
メッセージを書いた本を当日までに90冊準備し、当日は26冊の本が届きました。
こども達はたくさんある本の中から、自分が読みたい本を一冊持ち帰ることができました。


公園の角にステージを設け、絵本や紙芝居の読み聞かせ・音楽の演奏をしていただきました。
遊びつかれたこども達や、しずかなところで過ごしたいこども達に、心地よいスペースを作っていただきました。


地域社会全体でこども達を見守る
当日は、すべてのこども達に100円分の金券をプレゼントしました。
これは、協賛してくださった企業・団体・個人のみなさまのおかげです。
金券を渡したこどもの人数は269人でした。
当日のボランティアは大学生・高校生・大人をあわせて約50人でした。
出店団体・企業の数が10で、こども達が楽しめるようにと、趣向をこらしたさまざまなお店がおまつりを盛り上げてくれました。


当日はおおよそ900人くらいの方がおまつりに来てくださったり、ご協力いただいたのではないかと計算しています。
たくさんのこども達が来てくれて、たくさんのおとなの協力があり、地域でこどもたちを見守るイベントが開催できたこと、心から感謝いたします。

