【参加者募集】社会的処方の著者、西智弘先生の講演会を開催します。

西智弘先生にお聞きする社会的処方と孤立予防の関係

医療機関にもちこまれる問題の2~3割は社会的な問題と言われています。

その解決法のひとつとして「地域の人のつながり」を処方する「社会的処方」

について西先生にお話を伺います。当団体たねとしずくの紹介、対談・質疑応答を予定しています。

2023年9月10日(日)14時~16時

西宮市社会福祉協議会・総合福祉センター(別館)

(兵庫県西宮市染殿町8-17)/ハイブリット

申込締め切り:定員に達し次第終了または、9月8日まで

無料

協力:コープこうべ

本事業はco・op共済の地域支え合い助成を受けて実施しています。

主催:NPO法人こどもサポートステーション・たねとしずく

Google Docs
【申し込みを締め切りました】 「西智弘先生にお聞きする社会的処方と孤立予防の関係 ~地域の居場所の意味を再確認 ~「西智弘先生にお聞きする社会的処方と孤立予防の関係 日時:2023年9月10日(日)14時~16時頃 上記講演会は受付を終了いたしました。  ...

<講師紹介>

西智弘(にしともひろ) 

一般社団法人プラスケア代表理事・川崎市立井田病院かわさき総合ケアセンター 腫瘍内科/ 緩和ケア内科 医長

2005年北海道大学卒。室蘭日鋼記念病院で家庭医療を中心に初期研修後、川崎市立井田病院で総合内科/緩和ケアを研修。その後2009年から栃木県がんセンターにて腫瘍内科を研修。2012年から現職。現在は抗がん剤治療を中心に、緩和ケアチームや在宅医療にも関わる。また一方で、一般社団法人プラスケアを立ち上げ代表理事に就任。「暮らしの保健室」「社会的処方研究所」の運営を中心に、「病気になっても安心して暮らせるまち」をつくるために活動。日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医。

<対談>

新城拓也(しんじょうたくや) 

しんじょう医院 院長 NPO法人こどもサポートステーション・たねとしずく理事

 1996年に医者になってから、脳外科、内科を合計6年勤めてきました。2002年から10年間は神戸の緩和ケア病棟で働き、2012年に自分のクリニックを開業して、主に在宅緩和ケアの仕事を続けています。緩和ケアを専門として、20年以上仕事をしてきました。また、神戸市内の病院の仕事も9年間続けており、病気の治療だけではなく、個人や家族の考え方の変化を毎日感じながら仕事をしております。2022年からは、こどもサポートステーション・たねとしずくの理事の一人となり、医療ケアだけではなく、幅広くケアを考えるようになりました。

大和陽子(やまとようこ) 

NPO法人こどもサポートステーション・たねとしずく代表理事

大学を卒業後、広告制作会社に勤務。その後、上京し児童書の編集社に就職するも体を壊して退職。広告代理店、園芸店に勤務後、出産。2012年、西宮へ。その後、産前産後の家事サポートや集い場運営などを行ってきた。業務の傍ら、保育士資格及び教職免許(中学・高校英語)を取得。市民活動を通して多くのひとり親家庭に出会い、ひとり親家庭支援を始めた。NPO法人こどもサポートステーション・たねとしずく代表理事。

講演開催にあたり

たねとしずくの活動は多岐に渡りますが、大事にしている役割はアウトリーチして「ケア」を届け、居場所を作り、地域資源につなげる民間のソーシャルワークです。つなげる先は公的機関であったり、連携団体の場合もありますが、ピアサポートとしての団体やその人の近くに住んでいる個人の場合もあります。新しい世界(社会)とうまく出会えた人は、行動範囲が広がったり、自分の役割を見つけられ、その後はいきいきと地域に入っていくことができる。そんな姿をたくさん見てきました。

そんな中「社会的処方」を知りました。イギリスが発祥のこの考え方は、「患者さんの非医療的ニーズに目を向け、地域における多様な活動や文化サークルなどとマッチングさせることにより、患者が自律的に生きていけるように支援するととも、ケアの持続性を高める仕組み」(『社会的処方』学芸出版社より引用)だそうです。

つまり、病院にくる患者さんの問題は孤立・孤独が原因であることが多いので、医療ではなく「地域」につなげる必要性がある、とのことなのです。

人との出会いにより、多くの人が孤立から自律に向かう姿を目にしてきた私にとっては目からうろこが落ちた思いでした。

今回、ご講演いただく西先生は医師として多くの患者さんを診てこられた中で、「社会的処方」の必要性を実感し、医師として患者さんに関わりながらも、一般社団法人プラスケアを立ち上げ、街に出て居場所を作り、人を「地域につなげる」活動を行っておられます。本講演では、医療者が病院を出て地域に出る必要があるのか。また、居場所の意味や「つなげる人(リンクワーカー)」の役割についてお話をしていただきます。また、自宅訪問型の緩和ケアをしている当団体の理事である新城拓也医師(新城医院)と私(大和)と西先生との対談を予定しています。医療と市民活動の違いや共通点、また、協働できることなどについてお話をお聞きしたいと思っています。

講演会にご参加いただくみなさんにとっても身近な「居場所」のもつ力について改めて考える場になれば幸いです。多くの方のご参加をお待ちしています。

たねとしずく 大和陽子

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